なぜ現場調査は重要なのか？

現場調査は「診断」ともいえるほど、塗装工事の根幹を支える工程です。以下の理由から、現場調査は絶対に省略してはいけません。

正確な見積もりにつながる

塗装面積や劣化状況を現地で確認しなければ、塗料の量や作業工程を正しく見積もることができません。図面だけで判断すると、実際には足場が必要だったり、補修が必要な箇所が見落とされてしまうのです。

適切な塗料と工法の選定ができる

外壁材がモルタルなのか、窯業系サイディングなのかによって、使用する塗料や下地処理方法が異なります。現場調査によって素材を正確に把握することで、最適な工法を選ぶことができます。

雨漏りや内部の腐食を早期発見できる

一見、表面上はキレイに見える外壁でも、内部では水分が浸入して腐食が進んでいる場合があります。赤外線カメラや水分計などの調査機器を使って、内部の問題も発見できるのがプロの現場調査です。

トラブルや追加料金のリスクを減らせる

現場調査をきちんと行えば、施工中の「想定外」が減り、追加料金やスケジュールの遅延を防ぐことができます。最初の調査でトラブルを未然に防ぐことが、結果的にコスト削減にもつながるのです。

現場調査のチェックポイント

外壁塗装の現場調査では、以下のような項目を詳しく確認します。

1. 外壁・屋根の劣化状態の確認

ヒビ割れ、塗膜の剥がれ、コケ、カビ、チョーキング現象など、劣化の進行度をチェックします。クラックの幅や深さも、補修方法に大きく関係します。

2. 外壁・屋根の素材の種類

モルタル、サイディング、金属、ALCなど素材によって使える塗料が違います。塗料の相性を見極めるためにも、素材の確認は欠かせません。

3. 建物の形状・構造

足場の組みやすさや、勾配の角度、軒の出幅などを見て、作業工程の難易度を確認します。岡谷市の住宅では、密集地で足場の設置に工夫が必要なケースも多くあります。

4. 周辺環境の確認

隣家との距離、道路幅、車の通行量、電線の位置など、安全に工事を進めるための環境チェックも重要です。

5. 雨漏りの有無・内部の状態

屋根裏のチェックや、水分計を使った調査で、目に見えない雨漏りリスクを確認します。表面だけで判断せず、建物内部まで調べる姿勢が大切です。

現場調査の流れ

現場調査はおおよそ30〜60分程度で、以下の流れで進みます。

1. ヒアリング：築年数や気になる症状をお伺い

2. 外周の確認：外壁、屋根、雨どいなどを目視・触診

3. 写真撮影：劣化箇所を撮影し記録

4. 測定：塗装面積をメジャーで正確に測定

5. 簡易報告：その場で劣化状況を説明

6. 後日、報告書＆見積書の提出