ホーム > ブログ > 岡谷・下諏訪の瓦屋根修理|原因と3つの工法の見分け方

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「屋根の瓦がずれているように見えるけれど、このまま様子を見ていいのか分からない」というご相談を数多くいただきます。

瓦屋根は、瓦1枚ごとに雨を防ぐのではなく、瓦の重なりと下に敷かれた防水シートで雨水を流す構造です。そのため、ずれや割れが起きると、瓦そのものより下地のほうが先に傷んでいくことがあります。

この記事でわかること

・瓦がずれる・割れる原因
・部分修理・葺き直し・葺き替え、3つの工法の違い
・修理方法を決める判断基準

この記事がおすすめの方

●瓦のずれや割れに気づいたが、様子を見るべきか迷っている方
●見積りを取る前に、修理方法の違いを知っておきたい方

目次

瓦のずれ・割れは、応急処置より先に状況確認

瓦のずれや割れを見つけると、ホームセンターの材料でご自身で直そうとされる方もいらっしゃいます。ただし、屋根の状態を把握しないまま手を加えると、かえって破損が広がることがあります。まずは、確認の順番を整理しておきましょう。

気づくきっかけは、瓦のずれ・割れと室内の雨染み

地上や2階の窓から屋根を見上げたとき、瓦の列が波打っている、1枚だけ下がっているといった変化が最初の合図になります。室内では、天井や壁に現れる雨染み、押し入れのカビ臭さが手がかりです。

 

当店の建物診断では、瓦の破損・欠損やずれ、ひび割れに加えて、棟部の漆喰の劣化や板金の釘の浮きまで確認しています。瓦本体だけの問題として見てしまうと、原因を取り違えることがありますので注意が必要です。

自分で屋根に上がる確認は、破損を広げやすい

瓦は踏む位置を誤ると割れてしまうため、屋根に不慣れな方が歩くと破損が増えることがあります。屋根の傾きやコケの付着によって足元が滑りやすく、転落の危険もともないます。屋根の上をご自身で確認するのは危険なため、専門の業者に見てもらう方法をおすすめしています。

応急処置と修理は、目的が異なる

応急処置は雨漏りを一時的に止める対応であり、修理は原因そのものを取り除く工事です。ブルーシートや防水テープは雨をしのぐ手段として有効ですが、漆喰や下地に原因がある場合の解決にはなりません。市販のコーキング材で瓦の隙間を埋めると、雨水の逃げ道をふさいでしまい、雨漏りを招くことがあります。

 

応急処置で様子を見る前に、まずは何が原因で瓦がずれているのかを知ることが大切です。

瓦がずれる原因は、経年劣化と固定の弱さ

瓦そのものは長く使える素材ですが、瓦を支える漆喰や釘、下地は先に傷んでいきます。加えて諏訪地域では、冬の凍結と積雪が破損を広げる要因になります。

 

ここでは原因を4つに分けて整理します。

棟の漆喰が痩せると、瓦の土台が崩れる

屋根の頂上部分を棟(むね)と呼び、その内部には瓦を安定させるための土が詰められています。

 

漆喰は、この土が雨風に直接さらされないよう表面を覆う白い部分です。漆喰が崩れると内部の土が流れ出し、棟が外れてしまうことがあります。その隙間から屋根の内部に雨水が入り込むため、当店の屋根診断でも漆喰の劣化・欠損を確認項目に入れています。

釘や銅線の腐食と、2022年に強化された基準

瓦を留めている釘や銅線は、年月とともにゆるみや腐食が進み、強風で瓦が動きやすくなります。2019年の台風被害を受けて、建築基準法の告示基準が改正されました。2022年1月1日からは、新築時にすべての瓦を釘やねじで固定する工法が義務付けられています。

裏を返すと、それ以前に建てられた住まいは、現在とは異なる方法で瓦が固定されている場合があります。築年数が分かるとご相談がスムーズです。

諏訪の冬は、凍結と積雪が割れを広げる

諏訪地域の気候には、瓦のひび割れが広がる条件がいくつも重なっています。気象庁の平年値(1991年から2020年)から、屋根に関わる数値を抜き出しました。

 

気象の要素

諏訪の平年値

屋根で起きやすいこと

1月の日最低気温

-5.5℃

瓦にしみ込んだ水分が凍って膨らみ、割れを内側から押し広げます。

年間の雪日数

50.3日

凍結と融解が何度も繰り返され、細かな割れが進みやすくなります。

年間の最深積雪

21cm

雪の重みが棟や瓦の重なりに負荷をかけます。

年間の日照時間

2,164.8時間

日射で屋根の温度差が大きくなり、素材の伸縮が繰り返されます。

数値だけを見ると豪雪地帯ほどの積雪ではありませんが、凍結と融解を繰り返す点が瓦屋根には負担になります。当店が全国的な目安より早めの点検をおすすめしているのは、こうした条件が重なるためです。雪解けの時期に一度確認しておくと安心です。

放置すると、傷むのは瓦より下地

瓦の隙間から入った雨水は、その下の防水シートと野地板(のじいた)が受け止めています。野地板とは、屋根材を固定するために下地として張られている板のことです。ここが濡れた状態を繰り返すと腐食が進み、やがて室内への雨漏りにつながっていきます。

 

屋根材が傷んでいても下地が健全であれば選択肢は残りますが、腐食まで進むと、工事の規模が大きくなることがあります。

瓦屋根の修理は、部分修理・葺き直し・葺き替えの3種類

瓦屋根の修理方法は、大きく3つに分かれます。どれを選ぶかは予算ではなく、破損の範囲と下地の傷み具合によって決まります。

 

ここでは3つの違いと、瓦屋根ならではの注意点を整理します。

3つの工法の違いを比較する

工事の規模も費用の考え方も、工法によって大きく異なります。それぞれの位置づけを下の表にまとめました。

 

項目

部分修理

葺き直し

葺き替え

工事の内容

ずれた瓦の差し替えと漆喰の詰め直しを行います。

既存の瓦を一度おろし、下地を直してから同じ瓦を戻します。

瓦と下地を撤去し、新しい屋根材で葺き直します。

適した状態

破損が数枚や棟の一部にとどまる場合に適しています。

瓦は使えるが下地や防水シートが傷んでいる場合に適しています。

下地の腐食や雨漏りがある場合に適しています。

廃材

ほとんど出ません。

少なく済みます。

大量に出ます。

費用の考え方

箇所数と枚数によって変わります。

屋根面積によって変わります。

屋根面積と撤去処分費によって変わります。

表だけを見ると、部分修理の負担が軽く映ります。ただし下地が傷んでいる状態で瓦だけを差し替えても、同じ症状が短い期間で再び現れることがあります。どの工法が適しているかは、屋根に上がって下地の状態を確認したうえで判断することになります。

瓦屋根に、カバー工法は選べない

スレートや金属屋根では、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねるカバー工法を選べます。一方で瓦屋根は表面に凹凸があるため、上から新しい屋根材を重ねる施工には向いていません。瓦屋根の選択肢は3つと考えていただくと、他社の提案と比べる際にも整理しやすくなります。

当店の屋根葺き替え事例

瓦屋根からの葺き替え事例ではありませんが、当店で施工した屋根葺き替え工事についてご紹介します。

 

岡谷市O様邸では、屋根の葺き替え工事と外壁塗装工事をあわせてお引き受けしました。下地にアスファルトルーフィングという防水シートを張り、ガルバリウム鋼板の屋根材で仕上げています。工期は4週間で、足場の設置から高圧洗浄、屋根の施工、外壁の塗り重ねまで工程ごとの写真を記録として残しました。

自分で直すと悪化しやすい理由

瓦屋根は1枚ごとに防水するのではなく、瓦の重なりで雨水を流していく構造です。1枚をずらすと周囲の重なりも動き、水の流れそのものが変わってしまいます。棟に手を入れた場合は、内部の葺き土が崩れて棟全体のぐらつきにつながることもあります。

修理方法を決めるのは、破損範囲と下地の状態

同じ「瓦のずれ」でも、下地が健全かどうかで工法も費用も変わります。ここでは、見積りを受け取る前に押さえておきたい確認点と、業者選びの判断材料を整理します。

部分修理で対応できる状態の目安

部分的な修理で収まるかどうかは、いくつかの条件から判断します。目安となる状態を挙げます。

●破損している瓦が数枚の範囲に収まっている
●棟のぐらつきや漆喰の欠損が一部にとどまっている
●野地板や防水シートに傷みが確認されない
●室内や小屋裏に雨漏りの痕跡がない
●強風で瓦が飛散した形跡がない

野地板や防水シートの状態は、屋根に上がって瓦をめくらなければ確認できません。写真や口頭の説明だけで工法を断言する提案は、根拠が不足している可能性があります。

 

最終的な判断は、診断を受けたうえで決めていただくと安心です。

見積書で確認したい3つの項目

複数の会社から見積りを取る際は、金額の合計だけでなく内訳を見比べていただくと違いが分かります。

●破損箇所が写真で示されているか
●「一式」ではなく箇所数や枚数、面積が書かれているか
●下地の状態についての説明があるか

当店では、公共建築工事の品質に準じ、材料費と施工費が分かれた見積書をお出ししています。

屋根の点検商法には、公的機関も注意を呼びかけている

国民生活センターによると、屋根工事の点検商法に関する相談は2022年度に2,885件でした。2018年度の923件と比べて約3倍にあたり、契約当事者の8割超を60歳以上が占めています。

 

公表されている事例には、割れた瓦の写真を見せられて契約したという内容も含まれます。訪問を受けた際は即決を避け、複数の会社に状態を見てもらう進め方が安全です。

費用は、屋根の面積と足場の条件で変わる

修理費用は、屋根の面積や勾配、破損の範囲、足場を組むための敷地の状況によって変わります。外壁の工事と同時に行う場合は、足場を一度にまとめられるため負担を抑えられます。おおよその金額は、当店の見積りシミュレーションでも確認いただけます。

こんな状態では、瓦屋根の部分修理はおすすめできません

部分修理は費用を抑えられる工法ですが、どんな状態でも選べるわけではありません。ここでは、部分修理よりも葺き直し・葺き替えを検討すべき状態を整理します。

●野地板が濡れてたわみや変色が見られる場合は、部分修理では下地の腐食を止められません。
●棟の複数箇所で漆喰が崩れ、土台の土が流出している場合は、部分修理よりも葺き直しで内部から直す必要があります。
●室内の天井や壁に雨染みがすでに広がっている場合は、原因が瓦の表面だけにとどまらない可能性があります。
●築年数が古く、同じ形状の瓦の入手が難しい場合は、部分的な差し替えができないことがあります。

こうした状態で部分修理だけを行うと、見た目は直っても数か月から数年で同じ症状が再び現れることがあります。

 

当店の診断で下地の傷みが確認された場合は、費用面の負担が大きくなることもあります。それでも葺き直しや葺き替えを含めた選択肢をあわせてご提案しています。

岡谷市・諏訪市の瓦屋根を診る、当店の診断体制

工事の質は、完成した直後の見た目だけでは判断できません。

 

ここでは、当店が診断から施工後の保証まで、どのような体制でお住まいをお預かりしているのかをご説明します。

外装劣化診断士による、約50項目の診断

診断は外装劣化診断士が担当し、屋根と外壁をあわせて約50項目にわたって確認します。

 

屋根の診断項目には、瓦の破損・欠損やずれ、ひび割れのほか、棟部の漆喰の劣化、板金の釘抜けや浮き、樋のサビまで含まれます。診断項目は国土交通省のガイドラインに沿っており、結果は写真入りの外装劣化調査診断報告書としてお渡しします。

創業60年、施工実績6,000棟以上の地域密着体制

当店は創業から60年にわたり、岡谷市・諏訪市・下諏訪町・茅野市・辰野町を中心に工事を手がけてきました。施工実績は6,000棟以上で、1級塗装技能士や外装劣化診断士、雨漏り診断士が在籍しています。

 

施工事例は岡谷市67件、下諏訪町14件、諏訪市8件など地域ごとに公開しており、屋根の葺き替え事例もご覧いただけます。下請けに任せず自社の職人が施工するため、診断で確認した内容がそのまま現場に反映されます。

プロタイムズ本部との、W工事保証

塗装工事の保証には、塗料に瑕疵があった場合の製品保証と、施工の不具合に対する工事保証があります。工事保証は施工店1社が発行することが多く、その施工店がなくなると実質的に機能しません。

 

当店では、施工店の工事保証に加え、プロタイムズ本部(株式会社アステックペイント)によるバックアップ保証も提供しています。

この二重の体制を、W工事保証と呼んでいます。万が一施工店に不測の事態が生じた場合でも、プロタイムズ本部が保証対応を引き継ぐ体制です。保証期間は最大10年間(工事箇所・使用塗料により異なります)。

保証内容・対象範囲には条件があるため、契約前に書面でご確認ください。保証記録は本部が保管するため、書類を紛失された場合も再発行に対応できます。

瓦屋根修理のよくある質問

診断にお伺いした際、多くの方から同じご質問をいただきます。ここでは、瓦屋根の修理を検討される段階でよく寄せられる6つの疑問にお答えします。

Q1.瓦屋根の修理は自分でできますか?

落下の危険に加えて、踏む位置を誤ると瓦が割れてしまいます。重なりを崩すと雨水の流れも変わるため、ご自身での作業はおすすめしていません。

Q2.瓦がずれているだけでも修理は必要ですか?

ずれた部分は雨水の入り口になります。すぐに雨漏りするとは限りませんが、下地が傷み始めている場合があるため、早い段階での確認をおすすめします。

Q3.瓦屋根の修理費用はどのくらいかかりますか?

数枚の差し替えと、下地から直す工事では規模が異なります。目安はシミュレーションで確認でき、正確な金額は診断のあとの見積りでお伝えします。

Q4.部分修理と葺き替え、どちらを選べばいいですか?

下地が健全なら部分修理、瓦は使えるが下地が傷んでいれば葺き直しを検討します。腐食や雨漏りがある場合は、葺き替えが選択肢になります。

Q5.雨漏りしていなくても点検してもらえますか?

診断とお見積りは無料で、そのあとのご契約は必要ありません。診断だけのご依頼も可能で、しつこい営業は行っておりません。実際に「気になっただけなので」と診断のみをご希望される方も少なくありません。

Q6.岡谷市・諏訪市で瓦屋根の修理を頼める業者はどう選べばいいですか?

有資格者が診断しているか、写真付きの報告書が発行されるか、保証書の発行元がどこかをご確認ください。3社程度の比較が目安になります。

まとめ|瓦屋根の修理相談は、無料点検から

瓦そのものは長く使える素材ですが、漆喰や釘、防水シートは先に傷んでいきます。凍結と融解を繰り返す諏訪地域では、全国的な目安より早めの確認が住まいを守ることにつながります。修理方法は破損の範囲と下地の状態で決まるため、工事を進める前に状態を把握しておくと安心です。

相談や点検だけのご利用もできます。ご希望や状況に応じて、次の窓口からお選びいただけます。

●画像でのお家の健康診断
●有資格者による建物診断
●WEBフォーム、電話、LINE公式アカウント

いずれも費用はかからず、そのあとのご契約も必要ありません。写真をお送りいただくところからでも構いませんので、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。

 

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